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アイドルは異性恋愛禁止

by 夢喰

5. クラスメートって意外と何も気付かない、本人だって意外と何も気付かない

そんなこんなで怒濤の9月上旬が終わり、早くもシルバーウイーク。人は慣れる存在らしく、ミミ君も平穏にしている。変だなあ。だって普通の中学生なら
「ねえ、その髪型、ちょっと可愛いんだけど、どの美容院? あたしも試したい」
と探りを入れたり
「おまえ、仕草が女っぽくて気持ちわりー」
とか言うに決まっているもの。そうなったら、それに対する愚痴をミミ君が言わないはずがない。言わなくても表情に出さないはずがない。

もしかして、クラスメイトはミミ君を腫れ物扱いにすることに決めた? さすが進学校。皆さん、上品でいらっしゃる。

まさか気がつかないって事はないよね? 保健室の件もあるし、もしかして、ミミ君って学校ではきちんと男の子を演じて、気付いたのが先生と女子の一部だけって……。可能性はゼロじゃないか。そういや、ダンスの訓練で身のこなしが良くなったしなあ。でも、あれは女の子の媚をも演出する振り付けだから、男の子っぽい動きは無理だと思うよ。

分からないから、ミミ君の学校の運動会をこっそり見に行くことにしました。それでクラスメイトが気付いているかいないか、ミミ君が男の子っぽくしているかわかるだろうから。残暑対策で10月中旬らしいから、まだ半月以上あるけど、楽しみ。

ともあれ、私と会う時のミミ君は、女の子っぽさが増している。手や足の仕草がより自然になって、化粧やウイッグも、ナチュラルメークも近いって感じで普通の女子中学生を超えるレベルに進化している。それは体つきや佇まいも同じ。中学2年だから、背が伸びるのを心配してたけど、背は150cmであたしより低いし、胸囲は細いままで、その下の肋骨全体となると以前より細くなったくらいで、ブラジャーは、65AAどころか子供150サイズですらスカスカ。これなら小学6年生の女の子で通用するよね。

よくぞこんなに細くなったというか、過去2年間太らなかったというか。もしかして食事が少ないとか、ありうるありうる。学校以外じゃ肋骨を締めてつけているから、胃が小さくなっているはずだし。肋骨が下に向けて細くなっているから、肩も自然と下がって奇麗ななで肩だし。このまま頑張れば背中のシルエットだけなら女の子として通用するかも、いや、もうちょっと頑張って、真後ろだけでなく斜め後ろからでも、魅力ある女の子の背中になってほしいなあ、って、これはあたし自身の願望でもあるけどね。ミミ君の背中をみて、男の子でもここまで女の子っぽくなれるなら、女の子のあたしは「魔性の背中」を目指せると思う。

こんな具合に、ミミ君の上半身は文句無しに女の子なのだけど、下半身が追いついていないのよねえ。ズボンの時は、水浴の時に使った偽尻を使うようになって、一応は女の子に見える腰ー尻ラインになったし、尻の動きもかなり自然になってきたけど、スカートになると、「ふっくら感」が全然足りない。夏の間は「スカートの方が誤摩化せる」という口車に乗って、偽尻を使ってスカートを履いていたけど、肋骨が細くなって腰のくびれの位置が上がった、というかスカートの正しい位置を覚えたことから、夏より膝上の露出が増えて、偽尻の継ぎ目が露出しかかるようになり、それが怖くて偽尻が使えなくなったみたい。その結果、養成所に行く時の服でスカートの頻度がなかなかあがらないという悪循環に陥っている。言い換えれば、そのくらい下半身ラインの不十分さは本人も自覚し始めたってことで、自覚自体は良いことなんだけどね。何か良い方法は無いかない。偽尻の継ぎ目の目立たないタイプがあれば一番なのけど。


それはともかく、今日は大切な日。そう、学校ドラマの企画が正式に通ったので、そのエキストラのメンバーとしてミミ君を使いたいってことを、マネージャー氏がミミ君に打診する日なんだ。ドラマ自体の準主役級は既に決まっていて、残りは背景モブだけなのだけど、立候補制にせずに、要請の一環として利用すべく、事務所側で指名するんだって。その発表は企画が通った時なので、それまでは秘密というか根回し期間。そしてミミ君の根回しが今日。あたしと例のチクり娘を含めた3人ユニットを呼び出して、3人一緒にってことで。

もっとも、あたしとチクり娘は事前に話を聞いているけどね。でも、それはミミ君対策の根回しとしてであって、表向きは、あたしとチクり娘も、今日初めて聞いたような振りをすることになっている。ついでに、そのままミミ君に「一緒にやろうよ」と背中を押す役をすることになっている。チクり娘は「そこまでしなくても大丈夫だろうに」って言ってたけど、あたしの予感は、背中を押さないと駄目だと告げている。だって、これを受けたら女装を続ける「責任が生まれる」って彼ならきっと思うものね。実際、マネージャー氏だって撮影が始まったら
「少なくとも撮影中は、他のエキストラ等への女装バレは避けてほしい」とか
「運悪く女装バレしても、途中で抜けられると皆が困るので、バレた人に口止めをして欲しい。もちろんこっちも協力する」
っていう圧力を少しずつ掛ける積もりだったみたいしね。

ミミ君が女装を始めたのは、あたしを助けるためと、あたしと一緒にいたいためで、その女装がエスカレートしていることに戸惑っているってのが、あたしにはよくわかるもの。ようするに女装を嫌々ながら「義務」でやっているって感じ。だから普段着でも手を抜かないけど、目に見えないところ下着、特にショーツは嫌がるわけで。

案の定、ミミ君は渋りました。でも、あたしが
「今まで半年バレなかった」
「夏の薄着のときでも大丈夫だった」
「近所の人はミミ君の普段着女装に既に慣れているから騒がれない」
「あたしもミミ君が一緒の方がのびのび演技できる」
と説得して、やっと折れてくれました。「男に二言は無い」って中二病的に思っているから、もう大丈夫なはず。

それにしてもミミ君って真面目。だって、あのあとずっと女装バレの不安をあたしに言って来るのだもの。そして毎回改善点を聞いて来るのだもの。あたしが「ネットに色々情報があるんじゃないの」といっても、ミミ君が調べる限り、女装男の自己満足な説明や女性ホルモンの説明ばかりで、仕草や体格の正しい補正について、役に立つ情報が無いとのことで、女の子から見て自然かどうかが気になるんだって。

そんな細かいことなんて私にも分からない。とりえあず、褒めたり、ちょっとした改善点を言ったりしている。ああ、でも、一つだけ大きなアドバイスをしてあげたな。それは緊張の抜けた時でも、腰つきや上半身のシルエットから、男だとバレないようにすること。そのために、出来るだけ常時、偽尻とか下着とか着用して、女の子のシルエットを自然に作るようにすること。というのも、折角夏休みに偽尻を使い始めたのに、9月の保健室バレ事件以来、家で外すことが多くなって、近所に出る時ですら、制服で帰って直ぐのときは男の格好のままだってミミ君のお母さんが言っていたから。そういう「弛み」がいけないというアドバイスね。

で、警告ついでに、もっと極端な女装を薦めてみたりして。だって夏休みに比べて学校時間での男装が長過ぎて体型補正が失敗しかねないもの。具体的には
「制服ズボンはゆるゆるだから、下着のパンツのその下にショーツや偽尻をつけても大丈夫でしょ?」
「もうすぐ冬服だから、肋骨コルセットを再開できるよね?」
と発破をかけました。全部の実行は直ぐには無理だろうけど、いずれ考えてくれれば良いという意味でね。ふふふ、こういう風に、一歩一歩、ゆっくりと完璧な女の子に近づけるのがコツです。だって、こんなアドバイス、半年前なら、女装そのものをきっぱり止めてしまうきっかけになりかねないほど現実離れしていたもの。

案の定、真面目なミミ君は、私のアドバイスを真面目にとってくれました。なんと9月末には、ブリーフに比べて目立たない色のショーツガードルと偽尻を体育の無い日にブリーフの下に履くようになってくれたのです。そして、帰ったらズボンとブリーフを脱いで、直ぐに女物のスボン(前閉じ)やジーンズ(立体裁断)に履き替えているそうです。実際、養成所の無いない日にアポ無しで突然お邪魔したら、女物のジーンズを履いていて、しかも腰のくびれから膝まで、奇麗に女の子の曲線を作っていたし。もちろん股間も凹んでました。この分なら、学校でも股間を凹ましていると思う。

これは祝うべきだと思って、「デビュー祝い」の名目で、前閉じ・左ボタンの女物パジャマを贈りました。ジャージセットなんでお姉ちゃんは許さないよ。もちろんその場で着てもらいました。当然、ショーツと偽尻も要求する訳で、それを見越して夜に訪問したから、真面目なミミ君は、きっと、そのままの格好で寝た筈。

確認のため、一週間後の夜に「用事があるふり」をして訪問したら、ちゃんとあたしのプレゼントしたパジャマでした。尻もちゃんと丸みを帯びていたし。そして、それがきっかけかどうかは知らないけど、体育のある日も、ブリーフの下にショーツを履くようになったみたい。流石に偽尻はバレるのが怖いらしい。スカートで覆い隠しても露出しそうなのだから、これは仕方ないか。


そんなこんなで10月中旬。ミミ君の学校の体育祭に来ました。うちの中学とは週が違うので見に行けたけど、さすが私立だわ、うちより少し体格がいいし、なによりお上品。これならミミ君の仕草でも目立たないかな、と思ったら、ほんと、埋没してました。そりゃ、確かに髪型だけは少し違うけど、別の意味で違う髪型は色々いるし、体格が小さいから、体型に少し女の子っぽさがあっても目立たないし、中学2年じゃ、女子が男子にむやみに話しかけないのも不思議じゃないし、男子で目立たない子がいてもおかしく無いし。そっか、ミミ君に気付かないというより、ミミ君の事はどうでも良いんだ。触らぬ神に祟りなしで、他のもっと面白いことを追求しているんだ。じゃあ、もうちょっと女の子に近づけても大丈夫だね、というか、どこまで近づけたら「女の子っぽい」と認識されるか興味でてきた。

体育祭の翌日には、例の女子中学校ドラマの企画に参加するメンバーが背景会話役を含めて発表されました。あたしとチクり娘は背景以上の台本会話も一言二言あるとかないとか。

スポンサーに入っている私立学校はブレザー系の制服だけど、中学生ものということで定番のセーラー服。だからこそ、エクストラは、スポンサーの学校の生徒さんを使わないらしい。まあ、そんなことはともかくセーラー服。当然、ミミ君もスカートに慣れなくちゃならない。今までは体型補正という「基礎」に集中していたからパンツ系が多くてもほとんど何も言わなかったけど、これからは女子校制服という「応用」編になるから話が違ってくる。

なぜ、内定後今までスカートを無理やり履かせようとしなかったか? 一つには渋るミミ君をやっと説得したのに、ここでスカートを強調してやる気を失わせたくないから、もう一つは、基礎、つまりパンツ系でも女の子っぽさが出せなければスカート履いても、日常はともかく撮影ではぼろが出るからリスクがあるから。でも、これは、マネージャー氏からのデビュー祝いで解決しました。

それは新しいタイプの偽尻と、それと連動する偽股間。偽尻は腿まで覆うので、しっかりと骨盤から内股にするように強制するんだって。足だけを内股のするのと違って、自然な内股が作れるし、これに股間を抑える偽股間を併用すると、股間の集中線が漏斗上に凹んで女の子ぽくなるみたい。普通の女装って、股間を隠してもパンツ系だと股間の角度が不自然なのよね。しかも色がミミ君の肌色にマッチしているので、膝のしわしわ部という部位をあわせると、つなぎ目がますます目立たなくなる。ただ、まあ、男たちの視線もそこに集中するんで、スカートの時はニーソックスを履くのが無難だけど。ともかく、これでミミ君がスカートを履かない理由は無くなったんじゃないかな。しかも、学校の方が冬服に更衣する今がタイミング的にも丁度良い。

というわけで、改めてミミ君に
「これでようやくスカートが心配なく履けるよね。そろそろ撮影で使う制服を着こなす練習も必要だし、今後はいつもスカートを使おうよ」
と言ったら、ミミ君も気にはしていたようで
「やっぱりそうかあ。大丈夫かなあ。でも今更やめられないし」
とちらっと上目遣いであたしを見る。
なにこれ、いつのまにか、そういう仕草も覚えたの?
「大丈夫、今のミミ君なら簡単だから。だけど慣れ始める必要はあるね」
「ううん、わかったょぅ」
と嫌々ならがらも、スカートに慣れる訓練に同意してくれました。真面目なミミ君だから、同意以上の約束は要らないのです。

早速、訓練所の帰りをスカート姿で帰宅する訓練から始めました。付き添いはチクり娘ね。何回かやったあとに、チクり娘に話を聞くと、おどおどしていたのは2日だけで、その後は自然に行動していたらしい。椅子の座り方や歩き方、手の動き、ことある毎のスカートの触り方など、可愛らしさにはイマイチだけど、一応疑いをもたれないレベルだったとか。

でも演技をする者として、それでは全然だめ。なので、特訓と称して10月末からは訓練所に向かう時も毎回スカートにさせました。何度もチクり娘に駄目出しされるうちに、自然さ不足をミミ君も自覚するようになったみたいで、自宅を出るときも、渋々ながら毎回スカート姿になりました。近所の人はいまさら驚かず、中には
「これから習い事ですか」
と挨拶して来るオバさんもいるのよね。恐らくミミ君の母親から漏れたのだろうけど、急速に広がるのも問題なので、あたしは
「秘密の特訓なので秘密ねおねがいします」
と答えてミミ君をフォロー。だってミミ君は仕方なく女装しているのであって、回りの見る目を気にしていて、それが余りに急にかわると、ミミ君はついていけなくなって女装に非常にネガティブになりねないから。

ともあれ、そういう対応をあるとミミ君も開き直れるらしく、11月半ばには
「秘密ですよ」
と指敬礼ウインクをする余裕まで出てきて、同時にスカートでの「女の子」仕草が上手くなっている。演技がうまく行けば女装を楽しく思ってくれるかもしれないのだけど、いや、でも、こうして恥ずかしがりながら女装しているミミ君が癒されるのであって、ノリノリで女装されるとちょっとねえ。そのあたりの手綱はあたしが握るべきよね。

でも、それ、ミミ君にとっては悪手よ。だって、そんなことしたら、近所のオバさんがミミ君を性同一性障害と信じ込むかも知れないし、そうなったら、その誤解がミミ君のお母さんに伝わって、ミミ君のお母さんすらミミ君が女の子になりたがっていると誤解するかも知れないから。というか、その誤解、半分近くすすんでるし。実際、3カ月後、ミミ君のお母さんから、新学期から女の子として学校に通わせる方がよいかの相談を受けたし。


動作に自信が生まれるほど、体型が気になるらしい
「わたし(スカートを常用するようになって以降、私の前でボクとは言わない)ってやっぱり体型や足の角度が不自然よね」
と不安を述べる。向上心があって宜しい。

たしかに、足を自然な内股にするのはかなり難しいらしい、単純に内股にしても、太腿まで内股にはならないから。それはデビュー祝いの新型偽尻でも完全解決ではなく、夜間に膝から上全体を矯正し続けないと難しいらしい。そんなことをマネージャー氏が言っていたのを思い出して、2人してマネージャー氏と相談すると、翌週、股角度矯正器を渡してくれました。新型偽尻を開発する際の副産物だって。もちろん矯正効果は偽尻より強い訳で。

要求したものを貰った以上、真面目なミミ君は毎晩それを着用するようになりました。そればかりは家にいる時は昼間も着用しているようで、一カ月後には確かに足の運びがより自然な女の子のそれになり、副産物として、尻の丸みが強調されるようになってきました。もっとも、外出時は普通の偽尻。矯正がきつくて、それを填めたまま普通に歩いたり走ったりすると怪我のリスクが出るからまずは室内で慣れてもらうってわけ。普通の偽尻だって内股への矯正機能はあるわけだし、今は夜だけでも十分ってわけ。

そんなミミ君に、偽股間をちゃんと夜もはめているのか尋ねたら、流石にそこまでする必要を感じてないので、外出の時だけにしているとか。
「いまさら恥ずかしいってこともないでしょうに」
と発破をかけると、口ごもりながらも
「男でなくなっていくような気がして」
と気の弱いことを言っています。そんなことでウジウジしてちゃ、この先潰されるよ。そのくらい演技練習と思ってわりきれなくっちゃ。それが出来るようなミミ君が好きなの、と言うと、ミミ君は「好き」という言葉に過剰反応したのか、真っ赤になって
「うん、がんばる」
とけなげなことを言って来る。ああ、可愛い。ミミ君はこれだから好き。恋愛っていう意味じゃなく、妹って意味だけどね。

こうして12月に入るや、ミミ君は夜を完全女装で過ごすようになったようです。小便も偽股間を填めたまま座って、ちゃんとトレペをつかって股間を拭うところまで。この偽股間は、前をクロッチ側からクルりと開けばあそこを取り出せるタイプだけど、アパートのトイレは座るのが推奨で、どうせ座って用を足すのなら、わざわざ前を開けるという面倒もしないという流れ。というか、それだから、「男でなくなっていくような気がして」ってなるのか。大丈夫だよ。ミミ君は男の「こ」です。ちゃんと男です。

ただ、学校で偽股間を使うのは抵抗があるらしい。ショーツと偽尻を使っているだけ。せっかく立って用を足せるタイプをタイプを渡しているのに勿体ないと思ったけど、ミミ君に言わせると、ゆるゆるのズボンであっても、股間が膨らんでいないことに気付かれそうだって。ていうか、クラスメートの女子が股間をちらちらと見るらしい。そりゃそうか。髪型、上半身体型とくれば、次は下半身だと思うよね。しかも、冬服で上半身が分からなくなった以上、下半身に目が行くのは当然で、その下半身は、偽尻でズボンが少し張るから、股間が目立つだろうし。っていうか、あたしも養成所に行く時にミミ君の下半身が女の子として不自然でないかズボンのころからチェックしていたし。とりあえずこれはマネージャー氏に相談ね。

ところで、中学生の目が普通に向かう上半身は? ふふふ、冬服になって、ミミ君は肋骨全体のコルセットを昼も着用するようになりました。そりゃ下のほうだけ「演技指導」と称して体型補正をしていれば、上半身は言わずもがな、新型偽尻を渡す際と、冬服更衣の際に軽く念を押したら、あっけなく学校でもコルセットをするようになりました。といっても、清掃当番の場所が汗をかかない週の、体育の無い日だけど。

ついでにスポブラもさせてます。こっちもコルセットをするようになったあとに
「ちゃんとブラジャーも着けている?」
と当たり前のような口調て聞いたら、まだだったので、ちゃんと学校でもつけるように念押ししました。スカート姿で訓練所に行く時、既にスポブラをしているのだから、ミミ君もブラジャーに日常的に慣れる必要は感じていたみたいで、直ぐに学校へもスポブラをするようになりました。

こうして迎えた新年。撮影にむけてミミ君の女装は、上半身のシルエット、下半身のシルット込みで、及第点です。100点満点の60点。80点とはあたしのようなシルエットね。例の女子中学番組の撮影に間に合ったという訳。撮影開始が11月末だったものの、年内は主人公格や同級生役だけが出る場面だけで、あたしたち3人組(ミミ君+チクり娘+あたし)のような下級生エキストラが出る場面は1月下旬以降だったから。ミミ君もほっとしているみたい。でも及第ギリギリの60点と告げられて「まだ努力が足りないの?」とちょとしょげていたけど。ふふふ、ミミ君は普通に女の子だよ。でも撮影レベルはもっと要求が高いってことを忘れているかな。だってミミ君に付けた60点とは「普通の女子中学1年生」と見なされるという程度だから。あ、65点取れてやっと普通の女子中学2年生ね。あたしはそこから15点も抜きん出ているわけ。


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