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カウンセラー涼子

by 青くない人

初回問診

「あのう…」
「緊張せずに言ってみて。秘密は厳守するわ」

 西谷潤は意を決して保健室に入ると、保健医兼カウンセラーの田辺涼子と向き合う。

「変態扱いしませんか?」
「性癖は人それぞれよ、他人に無理強いしたりに社会に迷惑かけ無かったら、問題ないというのが私のスタンスよ。話してみて、まず性欲の対象から」

 涼子は潤を椅子に座らせると、思春期の若者の半数が抱えているであろう悩みを聞き出す。

「女性ですよ、もちろん」
「もっと詳しく」
「女の子…ロリコンじゃなくて同じ年ぐらいと…後はお姉さん」

 潤は答えやすい質問に安堵しつつ、目の前の涼子が教師と違って居丈高な印象もないし新人と呼べる年齢でないのに生活感や女を怠けている部分も皆無だった。
 知的で端正なイメージを漂わせる美女を目にし、少年は思わず年上の女性を意識する。
 彼は目覚めたフェチの方向性が定まらなかったり日々高まる執念を持て余していたが、初めて対面する涼子の外見も様々なフェチの集合体に見えた。

「親に話したって問題ないレベルね。じゃあ、自分でもおかしいと思うくらい関心を持ってるものは何?」
「制服です」
「女子の?」
「当たり前です」

 彼女が二度目の質問の際に二重なのに切れ長の目が一際細くなってノンフレームの眼鏡に手を当てると、なぜか挑発されてるようでやや低い声で毅然と答える。

「すごく、興味が有るのね」
「はい、でも…女子の方ばかり見てたら勘違いされそうだし、服そのものがどんな風になってるかどうなってるか…すごく気になるんです」

 専門家故の何気ない行動に織り交ぜた手法なのか、潤が最も口に出しにくかったことがすらっと出た。

「確かに、女の子本人が言わなくても茶化したりする無神経な子もいるから…別の問題になりかねないわね。それに、ずっと考えてたら授業にも集中できないし、魔が差して体育の時間にトイレに行くといって途中で抜けだして教室に戻って女子が脱いだ制服を…」
「そうなってしまいそうで…怖いんです」

 涼子が極端な可能性を口にすると、潤はなぜかその光景が頭に浮かび、悪いことなのにその誘惑に勝てないかもしれない危惧を吐露した。
 立場や将来が大事なのは分かっていても、社会的地位のある大人ですら痴漢や盗撮で逮捕されているニュースも知っており、自分も完全に自制できる保証はないので涼子に救いを求める。

「相談してありがとう。君が勇気を出してくれたから、関係ない女子も救われたのよ。もちろん先生が君の悩みも解決してあげる。準備しておくから、また来てね」
「はい」
「くれぐれも、早まったことはしないでね。ちゃんと解決法を用意しておくから。約束よ」
「もちろんです」

 潤は最初は緊張していてちょっと頭に血が上ったかと思うと、今まで誰にも打ち明けれなかった悩みとその程度を打ち明けていたので、涼子の手腕に驚かせるとともに、完全に信用していた。

イメージ診断

「うふふ、時間通りね」
「その…」

 少年は約束の時間より少し早く保健室に入ると、椅子に座って待ってた涼子は微笑すると扉まで行くと鍵を閉めて戻ってくる。

「待ち遠しい?」
「そう…ですね」

 彼女に会うのはまだ二度目なのに、潤は美貌のカウンセラーのミステリアスな魅力に引き込まれる。

「じゃあ、見て」

 涼子は立ち上がって白衣の前のボタンを外し、襟の部分を肩より後にずらすとふさりと脱ぎ捨てた。すると赤いケーブルニットチュニックと黒いレザーのタイトスカートが見事なコントラストで潤の目を引く。

「遠慮しなくて…いいのよ。いろんな角度から見て」
「……」
「屈んで除くのは卑屈でしょ。相手が同意してたら、こういうことだって…」
「あっ!」

 少年が考えていることはすぐわかるので、涼子は彼の手を持ってスカートをめくらせる。
 さすがに下着までは女子高生仕様でなく、ピンクのレース付きで大人っぽいもので、逆にそれが彼の鼓動を早くする。

「こんな事だってしてもいいのよ。どさくさに紛れてパイタッチとかはダメよ」
「先生、どうしてそこまで…」

 スカートをめくらせた手をそのまま自分のヒップを撫でさせ、極めつけは両手を持って胸を揉ませる。服とブラの上からでも彼女の豊満さが伝わって嬉しい反面、刺激が強すぎて少年は困惑する。

「人は渇望が過ぎると、歪んだ形で実現しようとしたり妄執に囚われてしまうの。それって、自分にとっても周りにとっても不幸でしょ。ことわざにもあるじゃない…知るは一時の恥ってね」
「ここまでしてもらって…悪いです」

 リアクションで察した涼子はそっと手を離して潤の両手首を自由にすると、別におふざけでなく理由があると伝える。

「あら、まだ満足してないはずでしょ」
「え?」
「ちゃんと用意してあるの。きっとサイズは合ってると思うけど。着てみれば?」

 柄にも無いことをしたのも緊張をほぐす為であって、結果が裏目に出ても彼女なりに少年を救うための核心は忘れてなかった。

「……」
「大丈夫よ、下着もあるから。中途半端は後悔の元よ。君が思いの丈を打ち明けてくれてすごく嬉しかった…でも、本人の決断も不可欠なの。お願い、先生を助けると思って」
「じゃあ…」

 涼子の言葉が冗談ならと心のどこかで一瞬思ったが、彼女の真剣さと年上なのにどこか弱みを見せてすがるような姿勢になぜか潤は気が大きくなって受け入れてしまう。

「こっちで着替えてね。終わったら知らせて」
「はい…」

 自分で服を脱いでると、なんだか乗せられたような気になるが、ブラは付けやすい三角ブラでショーツも派手すぎたり強烈な女らしさもないボーダー柄で、スカートも過去に没収されたものかもしれない野暮ったい印象の標準の長さでなく短いのも涼子の優しさを感じたようで、潤はきっと高級ブランドのスーツを着た時でも得れないだろう感動だった。

「先生…」
「自信無さそうな顔しないで」
「…変じゃないですか?」
「誰にも笑わせわしないわ。自分と向き合える成長した姿よ」
「いざ鏡で見ると、やっぱり…」
「先生は女性だから、どうしても髪型が気になるわね。ウィッグ被ってみる?」
「お願い…します」
「これなんか、いいんじゃない」
「ここまでしてもらって…悪いです」
「誰にだって変身願望はあるわ。とってもかわいいわよ」

 涼子の励ましの言葉と裏腹に鏡の美女とアンバランスな姿は過酷な現実と写り、彼の表情はみるみるうちに曇るが、彼女は抜かりなくアイテムを用意してたのですぐにヘアスタイルがゆるふわのミディアムボブになって少女らしくなる。持て余さない長さでありながらもフェミニンで彼女のセッティングと仕上がりのばっちりさに驚くが、無邪気にすら見える彼女が背後から密着してきてるので、どうして無理やり豊満な胸を鷲掴みにさせられた感触も残っていて少女の姿でありながら牡の部分がしっかり反応していた。

「メイクもできたら写真にしたいぐらい完璧だけど、慣れてないと落とすのも大変だから…これで許してね」
「……」
「さすがに一年生でここまでおしゃれな子はいないし、いちいち注意するうるさい先生もいるけど、おしゃれは楽しいし将来的には必要なスキルだからこれでいいと思うの。少なくとも、先生はそうしたかったの」
「……」
「短いスカートって実は女の子同士の競争でもあるの。それに、男の子がいなかったら…こっちの手でスカートをちょっと持ち上げてこっちの手で横ピースとか」
「……」
「パンツ見えちゃったわね。おふざけが過ぎたわ。でも、見せてみないとどこまで出来るかわからないものよ。やってみる?」
「無理です」
「忘れてた!女の子よりおしりが小さいから、サイズ小さめでいいと思ったら前が窮屈なのね。ゴムがめり込んでない!?」
「あっ!」

 才色兼備の涼子も人の子で、女子の例に漏れず着せ替え人形的な楽しみと高校時代の願望が蘇って悦に入ってしまい、少年の沈黙の原因である変化を見落としていたが、思い出すと急いで屈むとスカートを捲って確認する。

「ごめんなさい!先生ちゃんと気付いてあげられなくて…でも、小さくすればいいだけよね」
「冷やしたりするんですか?」

 彼女の心配に嘘はないしはっきり謝罪したので、彼も怒ることが出来ず、少ない知識の中で保健室に冷蔵庫があれば布に巻いた保冷剤でも使うと推理する。

「体と心のギャップはこの世代特有のものだから、特にこのケースではいい加減で押さえこむのは良くないわ。それに、先生の不注意だから…責任をとるわ。だから、気軽に楽しんで」

 少年の予想に反して涼子は生地を押し上げてる部分を下ろしてショーツから若い肉棒を露出させる。彼女の楽観的な言葉に対し、自慰にも羞恥と罪悪感のある彼は余裕などなかったが、左手でスカートを持ち上げるように促す身振りをしてくる彼女に従って自ら両手で不器用にたくし上げる。

「爪伸びてるから、痛かったら言ってね。必ず、すっきりさせてあげるから」
「はい…」

 涼子のヒップや胸が触れただけで十分に立派なオカズなのに本人に性器を触れられてる状況は恥ずかしかったが、同時に反応しないと彼女に失礼という奇妙な心理状態に陥る。

「自分で…するのと、比べて…どう?」
「あっ…いいっ」
「遠慮しなくて…いいの。いっぱい感じてね」
「あああっ…そこっ…すごい」
「もうこんなにカタくなって…立派よ」
「いたっ!」
「ごめんなさい!君の事、傷つける気はなかったの…男の子の…大事なところだし、これで許して」

 少年をリラックスさせつつ、仮性から亀頭をそっと露出させて根元まで剥くと細い手と指で扱いて行くと、半立ちから徐々に竿の芯から硬くなってくると扱く角度も対応させようとした際に指を変化する太さに合わせて巻きつけようとした時に薬指の爪が一瞬めり込む。涼子は急いで手を放すが、確かに痛みで少し萎んでいるので、一瞬表情を曇らせてから詫びてから彼の肉棒を先から舐め始める。

「先生…」
「いいのよ、恥ずかしがらないで…」
「あっ、あ…」
「別に声が出たって…いいんだから…ふたりきりでしょ…どこが一番いいの?」
「あっ…ん…そこぉ…」
「なんだか女の子みたい。でも、君が好きな様に感じてくれて…いいの」
「あっ…ああん…あああー」
「このまま出していからね…先生のおくちに…」
「あ…せんせぇ…もうだめぇ…ぃくぅ…あひぃ…」
「ん…いっぱい出たね」

 途中でやめさせる理由ができたのに、涼子に対してはっきり断ることも出来ず、彼女が人がいいのを良い事に風俗まがいなことをさせている背徳感が彼を興奮させた。女子の制服姿でスカートをたくしあげてるという奇妙な状況も手伝ってスイッチが入ってしまい、彼女が舐め回すどこかくすぐったい刺激から咥えるという明確な意思表示とその未体験の快感に思わず隠しきれずに露わにする。年上の美人にフェラチオされるという少年なら一度は夢見る状況が変則的であっても実現したことで極度に興奮してなされるがままに自慰の際よりもずっとはやく射精してしまう。

「どう?少しはマシになった」
「ええ」

 涼子が口の中の精液をティッシュにすぐ吐き出して気遣うように言うと、彼は急に冷静になって控えめに答えた。

「本当はショーツだけでもプレゼントして持って帰ってもらってもいいけど、親御さんに見つかったり巻きつけてシコシコするのが癖になっても大変だから、ちょっとだけ似てるビキニで許してね」
「はい」
「それと、女の人におちんちん見せるの初めてだと思うけど…性器については今度相談にのるわ。また来てね」

 潤は新しい下着を履いて元も男子用の制服を着ると、女子の制服と下着の着心地と彼女の手と口の感触は強烈な記憶を胸に絶対に彼女のもとを尋ねようと誓う。

クリエイティブアドバイス

「これは、仮性ね。レベル6よ」
「6?」
「正常なのが1で、一般的な仮性は大体5だから、ちょっと進んでるわ」
「平均より…ひどいんですね」
「でも手術とかは必要ないわ。7だったら普段でもすぐ亀頭が見えないくらい被ってるし、8だとカリのくびれもなくて立ってもあまり亀頭が見えないし、9だと、真性だからほとんど子供のおちんちんよ」
「なおりますか?」
「このまま自分で余分な皮をずり下ろす習慣と清潔にしておけば概ね問題ないわ。ただし…」
「ただし?」

 潤は一度絶頂に導かれたせいか涼子の前で性器を露出することへの抵抗は薄らぎ、校内で性器を露出して異性に触られる状況にむしろ幸運とすら感じていた。

「正しいオナニー方法でないと皮が伸びるわ。それに、まだ通常は露茎じゃないから包皮の内側に陰毛を巻き込むわ。けっこう痛いって聞くわ。それに、小便器を使ってる時に戻そうといじってて、もし誰かに見られたら誤解のもとよ」
「どうやったら、防げますか?」

 これまで問題の解決法を明確に出してきた良子に全幅の信頼を寄せていたので、いつものように答えを待った。

「毛を切る方法もあるけど、それだと毛の先が太くてエッジが立つ格好になるから巻き込んだ時に痛みを増すわ。剃っちゃえばいいのよ」
「ええっ?」
「いいじゃない、プールもないし見られないわよ。それとも、女の子にでも見せるの?先生は、先のことを考えていってあげてるんだけど…」
「…ねがいします」

 潤は彼女が思い切ったことを言うが、心配していたよりリスクもないしより大きな安堵感をもたらせてくれるので、不安を追いやって頼ることにする。

「そうよ、どうせ伸びてくるんだから決断しなきゃ。下を脱いで、そこのベッドで四つん這いになって」
「…はい」
「リラックスして。散髪屋さんの顔剃りみたいなものよ」
「…う」
「感じてもいいけど、勃起しないでね。刃物使うから、皮があったほうがもしもの時にだって防げるし…剥けても臭いから」
「はい」

 涼子の最後の言葉がきつく突き刺さるように感じながらも、少年は耐える時だと自覚し、石鹸水をひとしきり塗りつけられて安全剃刀の刃を当てられた瞬間も平静を装う。

「え?そっちも…」
「縮んでる時は毛の方が長いでしょ?下着の中でこっちの毛もおちんちんの方に寄るから」
「そう…ですか?」

 陰茎の周囲以外に陰嚢にも石鹸水が塗られたのは邪魔にならないようにと思っていた少年は驚くが、今更逃げ出すこともできないし全体で毛が伸びた時に長さが揃うほうが自然だと自分に言い聞かせて無毛になる状況に耐えた。

「女の人のほうが大変なのよ。水着とかレオタードとか着るときにはお手入れいるし。どんな感じ?」
「すーすーします。初めてスカートはいた時よりも」

 最後に温かい濡れタオルで全体を拭かれるとベッドを離れて自ら股間を見下ろし、涼子の方を見ると彼女も剃毛を終えた箇所を一瞥してから聞くと、潤は感じたままを打ち明ける。

「ご褒美じゃないけど、これ持って帰っていいわ。毛が抜けないってことは履いてた証拠も残らないから、後は隠したり捨てるときにだけ気をつけてね」
「はい」

 涼子はスカートと聞いてショーツを思いだし、以前に安くで買ったものを数枚与えた。

「せっかくだから、履いてみる?」
「ここに来た時の習慣みたいですね」

 少年は出された数枚から、少し可愛いのを選ぶと手にする。

「やっぱり、不自然ね。せっかく女の子の下着なのに。ねえ、女の子っぽい股間にしてみる?」
「後ろ向きに曲げるんですか?」
「曲げるだけじゃ、きれいな割れ目は出来ないわ。やってみる?」
「痛くないですか?」
「全然よ。テープを使うだから簡単だし」
「じゃあ、やってみて下さい」

 涼子の簡単という単語に反応した少年は好奇心からすぐに応じる。自分でもショーツに似つかわしくないものが盛り上げているのは倒錯的でも異性を装うには失格に見えるし、親身になってくれる彼女の気持ちに応えたいという思いも大きかった。

「今度は仰向けに寝て足開いてね」
「はい」
「ここは弱点だから、鍛えて埋め込んでしまえる人もいるそうよ。君は二つあるから大変ね。ちょっと自分で抑えてて」
「はい」
「また被せちゃって悪いけど、隠さなきゃ意味ないから…」
「輪ゴム使うんですか?」

 少年は包皮が亀頭を覆うまで伸ばされると、尿道口あたりに輪ゴムを巻かれると直感する。涼子が自分の目を見ずに手を動かしている時は、なぜかしゃべり声すら気さくに相談にのる優しでなく冷徹な女医のようなイメージで、サディスティックに見えた。

「固定するまでよ。我慢して。こうしたら、おしりの穴にもくっつかないわ」
「ゴム取れました?」
「取ったわ。後はこうやって埋めてから、割れ目になる部分を固定して終わりよ」

 涼子は彼の陰茎を肛門側に曲げて皮越しの亀頭を会陰部に押し付けてテープを張って左右に分かれている部分を左右に広げて密着させる。固定させると、丁寧に包皮から輪ゴムを外して仕上げに陰茎の付け根まで陰嚢の皮で包みこんでから押さえてテープを貼り付ける。肌色で布に近いテープは本来の用途と違う使い道にも吸着力と目立たなさを発揮した。前貼りが純粋に隠すだけに対し、性器に負担を強いながらも美しさを追う手段を編み出した異性に涼子は改めて感服する。

「どうなってます?」
「足を閉じてみて。ばっちりでしょ?」
「これなら全然わからないですね」

 剃毛の時に比べたらさして緊張感は薄れている少年は下半身裸のまま姿見の前に涼子に言われた通り又を閉じて立った。太ももで抑えているのでなく固定されてるのでペニスの向きが戻ることもなく、手間に見合った完成度だと感じる。彼を背後から見ていた涼子は少年の足も筋肉がつきすぎたり傷がないのも、どこか中性的で女装向きだと認める。

「じゃあ、制服も着ましょ」
「パンティってこんなにぴっちりなんですね」

 制服を持ってきた涼子はタックや股間整形と呼ばれる手法がうまくいった事と彼も喜んでいるし、一度やってみたかった剃毛がプラスに働いたのも彼との不思議なつながりではと感じる。

「そうよ、スカートめくってみて」
「全然分からないわ」
「成りきってるわね。ウィッグを忘れてるわ」
「先生って、なんでも知ってるんですね」

 舞い上がってる少年の頭にウィッグを乗せると、顔も少女らしくなってトータルでまとまったと涼子は満足気に視線を送った。

「今は情報が手頃だから。君もすぐ知識を増やせるわ。そうだ、さわりっこしましょ」
「こらっ、前だけよ。どうしておしりまで触るの?」
「おしりの膨らみや丸みも出せたら、下半身は完璧なのにって思って…」
「胸もパッドがあるから、お尻もあると思うわ。それに、ブラみたいに肉を寄せて集めるようなのもあるはずよ。小尻がいいと言われる一方で、大きいほうが美しいと言われている国もあるから」
「先生、やっぱりはずして」

 潤は涼子のショーツのクロッチ越しに割れ目を撫でたりヒップを触ってから指先をショーツの隙間から滑りこませて楽しんでいたが、股間にテープや性器の圧迫とは違う違和感を覚える。

「痛いの?」
「トイレに行きたくって。毛がなくなったせいで…冷えてきたみたい」
「おしっこなら大丈夫よ。出る部分に貼ってないし」
「女子トイレですか?」
「股間は女の子でしょ?制服も女子だし、立って出来ないじゃない。付いて行ってあげるわ」
「はい」

 こみ上げる尿意に埋め込まれた性器を出して男子の制服に着替える余裕が無い事も分かっており、涼子に両肩を押されるとなぜか少女のような声で答える。

「潤ちゃん、立ち止まっちゃダメよ。もし他の子達がいても、群れてたらおしゃべりに夢中だから目立たないわ」
「でも、先生」
「待っていてあげるから」

 尿意と女装でなければこれほどモジモジすることもないと痛感するも、放課後で校舎の一階にはほとんど生徒はいないと自分に言い聞かせて足早に女子トイレに入る。
 読み通り女子トイレは無人で、タイルの色や全て個室などの初めて見る光景に感動と背徳感が沸き起こりながらも立って放尿できない以上は意を決して個室に入るとショーツを下ろして和式便器にしゃがむと尿が出る方向や勢いもわからないまま、放尿した。尿の勢いも弱く開放感もさほどないまま終えると、鈴口からダイレクトでなく包皮と尿道口を経ているので残尿も多くて何度もトイレットペーパーで拭くと、走って出たいのを堪え、歩調を整えて意識して女子っぽく歩いて女子トイレを後にする。

「出来たでしょ、潤ちゃん」
「はい、先生」

 首を動かすことなく左右を確認すると潤は涼子の側に行く。

「!!」
「どうしたの?」
「知ってる先生が…バレたらおしまいよ」
「大丈夫、先生に任せて」

 涼子の隣を歩いていて保健室までの数歩が勿体無いとすら思っていたのに、潤は一瞬にして硬直する。やや暗い廊下の体育館側の出入り口から自分の学年の男性教師が歩いてきた。少女のようにパニックに陥りそうになる彼に対し、抱き寄せてそっと頭に手をおいて気を静めさせる。

「貧血ですか?」
「ええ」
「最近じゃ、生レバーも禁止されましたからな。ははははっ」

 教師は放課後にジャージ姿でないということは自分が顧問をしてる部活に関係ない生徒と判断し、申し訳程度の声をかけるものの、顔を伏せて背けている潤にさほど注意を払うことなく通り過ぎた。涼子は軽く応じながらも、教師とは役目も違うのであまり話す気もなく、すぐに潤を連れて保健室に入る。

「危なかったわね、男子は男子の制服でないと校則違反になるところよ。もしOKでも、スカートの丈と下着の色がまずいんじゃない?」
「笑ってる場合じゃないですよ」
「顔から血の気が引いてたから、それっぽく演じてくれたのかと思ったわ。保健室で出てからのほうが、喋り方も女の子っぽくて可愛かったわ。潤ちゃん」
「ちゃんはやめてよね」
「それ、そういう喋り方よ。せっかく盛り上がってきた所悪いけど、そろそろテープ剥がさないとね。おしっこもしたし、デリケートな部分だからテープで被れるといけないわ。ベッドに上がってショーツ脱いで」
「…」

 涼子が緊張を紛らわせようと冗談を言うと、赤面しながら言い返してる様子を見たら、彼の首に喉仏特有の膨らみがほとんど目立たなかったり早口で声のトーンが上がるとまるで女声だと発見するも、股間整形での排尿がどんな影響を与えるかも無視できず、確認の際に必要な道具を用意しているうちに調べやすい姿勢をとるように命じた。

「毛がないからって、乱暴に剥がさないでね」
「大丈夫よ、このジェルでヌルっとさせながら剥がすから。ちゃんと皮を剥いて戻さないと、皮も伸びるしおしっこの臭いが染み付いたら困るわ」
「先生、ちゃんと剥がれてる?」
「心配しないで…無事取れたわ」
「あれ?」

 埋め込んでテープで固定した時よりも時間をかけて丁寧に剥がして潤の埋まっていた睾丸を元の位置に戻してペニスも前に向けるが、当の潤は違和感があるままだった。

「どうしたの?潤ちゃん」
「なんかジーンとして感触が変」
「ピンってならない?ちゃんとおちんちん勃たないと、皮剥いて綺麗にできないわ」

 彼の反応に困りながら涼子は一時的な真性包茎を元に戻そうとするが、包皮をむいて根元まで押し下げようにも少しは勃起して芯が分かるくらいの硬さにならないと剥こうとしてもすぐ戻ってしまうので困惑する。

「恩を仇で返すつもりじゃないけど…あの時みたいに口で…」
「ふざけないで!」
「…先生」
「ごめんなさい、取り乱して。真性包茎は資料画像のせいで…トラウマなの。恥垢だらけのとか尖圭コンジローマのを見ちゃったから、臭いかごうとして顔近づけたら吐いちゃうかも。これじゃ失格ね。潤ちゃんが本当に女の子になったみたいで楽しかったのに…」
「先生はいつだって答出してくれたじゃない。男向けのやり方じゃダメなら女にするようにしてみるとか、ダメ?」
「ありがとう、潤ちゃん。閃いたわ。自分で足首持って」

 傍から見たらみっともない状態でも、二人は初の衝突を経験し、反省して互いに歩み寄ると、彼女は解決法を思いつくとゴム手袋とローションを取りに行く。

「男の子にも別の性感帯があって、こっちの快感は女の子のに近いそうなの。きっと大きくて硬くなるわ」
「もしかして、お…」
「潤ちゃん、息を吐いて力抜いて」
「は…んっ」

 手術に用いるようなゴム手袋をして戻ってきた涼子は右手の指にローションをなじませると、中指の先端をアナルに押し付けるとゆっくり押し進める。

「もう第二関節まで入ったわ。どんな感じ?」
「なんか…変」
「前立腺マッサージって言うくらいだから、そこに当たればいいんだけど…」
「ん…あっ、せん…ぇ…」

 涼子が探るように腸内で指を動かすと、彼女が探していた箇所に触れたようで、潤は恍惚とした表情で声を漏らす。

「潤ちゃん、指一本じゃ…締め付けられてあまり動かせないの。もう一本入れてもいい?」
「せんせ…おねがぁぃ…」
「うふふ、よかったわ。全然感じない人もいるみたいだから、心配だったの。ほんと、女の子みたい」

 半信半疑だった涼子も潤のこれまでにない悶え方を見ると、手応えを感じて人差し指も彼のアナルに侵入させる。

「あっ、あっ、あっ、あ…だめぇ…」
「触ってないのに、おちんちん反応してる。そんなにいいの?」
「いいっ、いいの…すっごぃ…」

 指の動きにだけ集中していた彼女もコツがつかめてきたので、そそり立つまで行かなくても割と膨張してその重みで下腹部から離れるに至ってなかった。

「潤ちゃん、すっかり硬くなってるわ。これなら…」
「やぁだ…さいごまで…」
「ねえ、ケツマンコでイキたい?」
「お願い…もっと感じたいの…」

 涼子の二本指の抽送も大胆な動きになると、完全に勃起してそそり立っているのを見ると目的だった包皮をずり下げて亀頭を露出することも可能だと動きを止めて引き抜こうとした瞬間、潤が赤面しながら前立腺だけの刺激での絶頂を望むのに対し、彼女は童貞にここまでマニアックなプレイを覚えさせていいか一瞬悩んだが性交渉ではないし彼が更に乱れるのを見てみたい欲求が優っていた。

「もうエッチな汁が垂れてるじゃない!女の子の格好して、指でお尻犯されながらイクんでしょ」
「いわないで…気持よすぎて…あぁーっ、あああああん!変になっちゃう!」
「いっぱいイキなさい!潤ちゃん、めちゃくちゃにしてあげる」
「もっとしてぇ…あっ、あっ、あん…もうイクッ!イっちゃうううううッ!」

 陰毛がないので射精が近いことを示す玉が上がっているのも容易に確認でき、黙々と動かしてるだけでも射精させれそうだが、涼子も興奮して責める快感に酔って校内では口にしたことのないような煽りと共に勢いと激しさを限界まで増すと、潤は声は大きくなくても呼吸の早さと痙攣が欲情と切迫感の大きさを示していて、一瞬涼子の指をきつく締めると同時にペニスが跳ねて真上に精液を吹き出して瞬きの間だけ宙に舞うと、性器とその周囲に落ちた。

「ほんと、出尽くしたって感じね。どう?女の快感ってスゴいでしょ。意識が飛びそうなぐらい」
「…こひが、ぬけちゃうの」
「さっきはごめんね、汚いとか言って。ここまで色っぽいイキ顔見せてくれる子が…汚いわけ無いわ」

 指を引きぬいてゴム手袋を外した涼子は高い絶頂の後の深い余韻に浸ってる潤に語りかけ、精液まみれのペニスに手を伸ばして包皮を完全に剥くとお掃除フェラを施す。

「今日は、とってもスリリングだったわね。もし、潤ちゃんがいなかったら、退屈すぎて一気に老けこんでたと思うわ」
「先生はずっと若くて綺麗よ。さっきの事思い出すと…先生の顔、見れなくなっちゃう」
「潤ちゃん、今は男の子よ。趣味を継続させれるかも、メリハリが大事よ」
「はぁい」

 保健室を施錠する時間になると、疲れ果てて眠っていた潤を起こして男子の制服を着せて送り出すと、涼子は途中まで一緒に歩きながら以前より女性的な部分が芽生えた彼に軽く注意を促してから別れる。

ブランドイメージ開発

「どうしたの?潤ちゃん。もうすぐでテストでしょ」
「もう女の子になれないの?」
「潤ちゃんが嫌いでこんなこと言ってるんじゃないの。先生もテスト前に初めて停学になった子が特別に受けれるのが別室扱いの保健室だから、念の為に準備があるの」

 泣きそうな顔の潤を見ていると、後ろ髪ひかれる思いになる涼子も一時の感情に負けて彼を堕落させてしまうのは学生としての立場を悪くさせることだとわかっていたので、事情を話す。

「先生にしかあんな事…できないし」
「うふふ、じゃあ…試験が終わるまでこれずっと入れっぱなしでいれる?」
「先生のためだったら耐えます。耐えてみせます」
「きっと生理がテスト期間と重なる子もいると思うから、辛いのは潤ちゃんだけじゃないわ。メールしてくれたら、追加のローションとかあげるし」
「先生と会えないほうが、ずっとつらい。女子の制服で保健室で試験受けれたらいいのに」
「先生もそんな風にできたらって思うけど、無理なのよ。テストに出る所、こっそり教えてあげるから…もしテスト終わるまでオナニー我慢できたら、先生の家でいろいろ楽しいことしましょ」
「はぁい」

 彼の健全な発育のために務めるべきはずなのに、自身の欲望や好奇心を優先して他の男子生徒と異なる箇所を育てているのではと不安になる一方、潤が望む快感のためには拡張が必要で、涼子はそれに必要な道具を購入してしまったので禁欲と引き換えに託すことにした。

定期診断

 試験前から試験が終わるまで排泄と睡眠以外はアナルストッパーを使うという最も背徳的な生徒だった潤は腸内を押し広げる感触が涼子との絆と信じ、狭まった視野で増した集中力と彼女がわざわざ職員室に行って教師と世間話をする傍らテストに出る範囲や出題の情報を送っていたので、学校ではいつも保健室を思い浮かべていた彼も成績は落ちなかった。
 試験が終われば多少羽を広げても親も気に留めることもなく、メールでやり取りしていて休日に涼子のアパートに行くこととなり、住人は女性が多いので昼間から生徒とはいえ男性が出入りするとすぐ噂になって匿名で学校にでも連絡されると厄介なので、女装してから来るように求められた。
 下駄箱に入っていた駅のコインロッカーの鍵を現地で開けて中に入っていた紙袋を持って駅ビルの女性用アパレルの店が大挙する一角に向かう。ほとんど男性が来ない男子トイレで着替えると、個室の扉の上から無人なのを確認すると間違ったふりをして早々に駅ビルから出るとタクシーに乗って涼子のアパートの住所を伝えて側まで来ると、案の定ドアが開いて友人か身内を招いている住人がいたので無言で会釈すると足早に涼子の部屋に向かう。

「先生が住んでる所、本当に女の人多いですね」
「潤ちゃんには我慢させた上に、プレッシャー与えちゃったわね」
「先生!」
「やっぱりバレそうになった?」
「そうじゃなくて…スカートじゃなかったから、あんまり楽しくなかった」

 潤は涼子に招き入れられると、彼女と同じように女の子座りをして同性のように話していた。学校で会う時のように白衣も眼鏡もなくて従姉や兄嫁を連想させてより親しみを感じ、彼の主張も直言でなく感情も深く絡めた女性的になり、その場で彼女に用意された男性向けよりも鮮やかでカジュアルなジャージのズボンを脱いだ。

「まだまだ完璧じゃないから、余計なリスクは犯さないほうがいいわ。それに、下着も髪だって女の子でしょ。リップも塗ってるし」
「せっかく、脱毛ムースで足の毛全部なくしてたのに…」
「ところで、今日も入れてるの?」
「テストの間までって、言ったじゃないですか。返しに…来ました」

 仮に同性でも涼子のほうが年上で経験も豊富で、細部まで指摘されるとおとなしくなる。律儀に毎日入っていることを示す画像を撮って送っていたのに、いざ彼女から尋ねられると恥ずかしがっていた。家族の目にも触れさせず、指定された期限が過ぎると綺麗に洗ってからティッシュに包んでいた物を渡す。

「お尻が緩くなると、歩くときや座ったり立ったりするときも女の子っぽくできるし、コントロールしやすくなったことで声もソプラノっぽいのが出るようになったでしょ」
「…なんとなく」
「潤ちゃんがオナニー我慢してたから、先生も道具買ったけど使わなかったのよ。下着は、もう着ちゃってるけど」
「素敵!すごくセクシー」
「潤ちゃんにも色々買ってるわ」

 涼子が部屋着を脱ぐと、黒ランジェリー姿で覆っている部分は多い割にレースで透けていて乳首の場所やアンダーヘアの量がわかるほどで、彼女の大きくて形の良い胸と並んでガーターベルトもインパクトがあった。多少部屋は汚くても、大人の女らしく装いは完璧だと少年は内心思った。

「先生、どうしてセーラー服と…おっぱいが欲しいって分かったの?」
「前に…潤ちゃんが昼休みに保健室に来て、理想の女の子書いてっ言ったら書いた絵が、そうだったじゃない。着てみて」
「うれしい」

 潤はひと目で新品と分かるコスプレ衣装と女装用品を見て色めき立つ。有名な女子校のセーラー服もネットでなら手に入ることも知っていたが、それよりは安い模造品でも涼子が自分のために用意してくれたことに感動する。

「ブラもこのままじゃダメね。こっちのにしないと。先に張り付かせて、位置を整えてから…ブラで包み込むの」
「すごい、重いし柔らかい」
「そういうのがあるのとないとでも、女らしさを左右するの。小さいとあまり自覚が湧かないでしょ」
「クラスの女子なんかは、スカートは短いのに、胸は膨らんでないし…言葉遣いも乱暴で字も汚い。ずっと前、高グランドの側の外の階段で座ってる時にパンチラ見えたけど、おっきいナプキンしてた。あんなのは、すごく幻滅する。ごめんなさい、女子も先生に相談に来るのに…」
「いいのよ、女は悪口って大好きなの。集まってて本人がいなくなったら、すぐ言う位。先生はそこまで極端じゃないけど、貧乳で髪もすごく短いがさつなだけの子って嫌いよ。何の努力もしないで、女扱いしてくれないとか…馬鹿みたい。中身も子供なのよ」
「結構、ダークな部分も持ってるんですね」
「大丈夫よ、潤ちゃんはかわいいから」

 シリコンパッドの存在はなんとなく知っていても、いざ装着するとなると少年は全く無知で、ドレッサーの前に立たされてトークを交えながらこれまでつけたことのないサイズとデザインのブラを付け、左右にファスナーがあって着てから下に下ろすとも知らなかったセーラー服を間近で目にし、リップが生地に付かないように顎を引いたり頭が通ってから髪を後に払って潤は学校の女子の制服の時より気合を入れて着た。真下を見ても鏡を見ても胸の膨らみがあるのはより理想に近づけたようで、彼は満足気だった。

「潤ちゃんって、先生のフェラ好きよね」
「はい」
「じゃあ、後学のために潤ちゃんが先生のにどうやってするか見せてくれる?」
「え?」
「ちょっと、待っててね」

 後はスカートだけと潤は思っていたが、涼子が急に密着して耳元で囁いてくるので、素直に答えると不思議な受け答えをするので照れ隠しなのかと思い、バス・トイレが一体になってると思われる個室に入っていくのを見送る。

「どう?先生のペニバン。ハーネスやストラップがないから、単なる双頭ディルドゥか。ランジェリーとおそろいの色よ」
「それって…」
「先生のオマンコにも入ってるの」

 AVでも特定のジャンルでは露出が増えたペニバンに属するものでも異端のアイテムを装着して涼子が出てくる。潤が不思議そうに見るように固定する箇所が外からは見えず、L字型をしていて膣に挿入されているので外側の突起に刺激が加えられると、膣側にも伝わって刺激が得られる仕組みだった。淫らでありながら、背が高くてスラリとした手足の彼女によくマッチしている。

「え?」
「外国製よ、グロくて変にリアルじゃないでしょ」
「でも、すごく…大きくないですか?」
「大人なら、こんなものよ。潤ちゃんだって成長期だから、きっとこうなるわ。潤ちゃんも朝はこれくらいビンビンでしょ?」

 感心してる間に彼女は間近に迫ってきて、人工ペニスの形状とサイズが一目でわかるようになると、同性愛者にも抵抗が薄い印象を与えるものの、太さや亀頭のくびれは実用に十分なもので涼子が魅せつけるように大げさな動きで扱いてみせると無意識のうちに自分の性器と比較していた。

「いいわよ、触っても」
「先生も…感じるの?」
「そうよぉ…今までの中で…一番馴染んでる感じ」
「先生の、そういう顔見るの…はじめて」
「潤ちゃん、おクチで…してみてぇ」

 純粋な好奇心から潤は涼子の人工ペニスに触れる。しっかりとしさ硬さがあるのに弾力も若干あって温度に影響されないなど、生体特有の温もりや射精の機能はなくても寸分の狂いもなくまっすぐで反り返るカーブも優美で、セクシーでどこか貫禄のある彼女にピッタリだと思った。涼子は彼が人工ペニスを手で包んで竿の部分を往復する際に上下に揺れると、形状の特性でテコの原理が働いて膣内にかき回されるような刺激が走り、ゾクゾクしながら熱い視線を投げかけながら少年に愛撫を求める。

「先生…」
「あんっ、潤ちゃん…」

 女装をして男性の象徴を模した道具を装着した女性に奉仕するというこれまでない倒錯感に潤は胸が高なり、涼子の人工ペニスに舌を伸ばして舐めながら舌先で様々な方向に押して時折見上げては彼女の反応を見て自身も興奮に包まれた。

「せんせぇ」
「潤ちゃん、あなたが先に言って。潤ちゃんがもし言われたら、嬉しい言い方で…」
「先生の…黒くて、立派なおちんちん…潤におしゃぶりさせて…お願い」
「そんな風に言われたかったの。そこは男の子ね」
「…」
「先生のは大人サイズだから…チンポよ。潤ちゃんみたいにショーツの中におさまるのはクリペニっていうの」
「…」
「恥ずかしがってる顔がたまらないわ。ねえ、早く…」
「もうっ」

 涼子の嬌声を耳にできたので、自分の中の壁を取り払えた気分なのに、更に濃厚な奉仕を了承する言葉を涼子が望む条件で口にすると、とてつもなく羞恥と堕ちていくような感覚に支配される。潤は彼女が得意げに言いながら腰をひねると人工ペニスも左右に動き、扇情的なダンスにも似た光景に言葉を失い、漆黒の切っ先が唇に当てられると、壊れ物に触れるようにそっと咥える。

「せっかちねぇ、潤ちゃん。最初は、優しく舐めて。こっち見ながら『あたしのやり方で感じる?』って風に」
「…はい、先生」
「真っ赤になっちゃって、かわいいわ…潤ちゃん」

 決心して口に含んだのに、すぐ涼子が指示を出す。目を閉じて集中すれば、張形でも野菜でも同じという一種の悟りを目指せたのに、あくまで女性的なやり方を求められ、緊張しながら上目遣いで涼子の顔を見ながらそっと切っ先に舌先を触れさせた。

「うふふ、結構じらすのね…いいわよ、咥えても」
「はぁい」

 潤は先端から亀頭部と竿の境目や裏筋に相当する下部や側面も舐めていく。両サイドや下部を舐める際は涼子の方をみないで済むし、双頭だけあって涼子側にも突起があるのでその結合部を見ると彼の性器は触れてもいないのに動いて帯びて血液が集まるのを感じるが、涼子のねっとりした声で我に返る。

「はむっ…ん…ふっ…」
「潤ちゃん、頭を後に振るときに…もっと首を反らして…ああん!」
「ん、ん、んっ…んん…」
「すごい、じょうずよ…潤ちゃん、感じちゃう…あっ、あ…」

 本格的なフェラチオをしてると、涼子に言われたように時折見上げていると倒錯した奉仕に興奮しているのを見透かされているのではという羞恥とともに彼女を悶えさていることにやりがいすら感じていた。正確でないにしても男性器を模しているので、どうしても自分のものを意識してしまい、涼子の目がなければすぐさま触れているのに、それも出来ずに性器とアナルを熱くしていた。

「ごめんさい、もっと感じたくなってきわ…お願い」
「んっ!んーっ!んんんっ…」
「あはぁぁぁん!いいっ!いいっーっ!」
「ぐはっ!はっ、はぁ…はっ…」

 涼子は興奮した様子で潤に一方的に告げると、彼の頭を押さえて人工ペニスの根元まで含ませるた。彼は突然の強引なやり方で混乱と嘔吐感と唾液の大量分泌に咥えて酸欠のあまり首を激しく振ったので双頭ディルドゥの反対側まで振動や突き上げが伝わり、涼子がアクメに達する。彼女が絶頂の後で脱力したので潤は解放されてむせた後に何度も深い息をして新鮮な空気を吸い込む。

「よかったわ、潤ちゃん。これで、おしゃぶりする子の気持ちもわかったでしょ?」
「…はい、先生」
「今度は女の快感を知るプレイよ。四つん這いになって」
「え?」
「なんとなく次は入れられるって知ってたでしょ?クリペニも硬くなってるし、ケツマンコも解れてきたんじゃない?」
「だって…」
「大丈夫よ、ずっと入れてたんだから広がってるわ。それに、前だって感じてたでしょ?慣れてるじゃない」
「もうっ」

 プレイがエスカレートするのは予想できた一方で今度は自分が奉仕されるのではという甘い期待があったので、潤は涼子が果てたばかりなのに我儘を言われて不満を覚える。しかし、涼子の誘惑と自分の状態を比べても矛盾も乖離もなく、背徳的な形でも結ばれるというプロセスはとてつもなく魅惑的で、従属してでも遂げたい気持ちが勝った。

「潤ちゃんとなら、うまくできると思うわ。準備もしやすいし」
「あ、あっ…ん」
「潤ちゃん、ラブジュース出て来てるわ。ここもクチュクチュいってるね」

 涼子は彼が従ってバックでの挿入待ちの体勢になると、彼の穴の中を傷つけないように極薄ラバーの手袋して緊張して窄まってる穴にローションを垂らすとまず中指を差し入れてから拡張されているか確認し、更に人差し指を入れてローションをなじませると勢い良く二本の指を動かした。

「せんせぇ…お願い」
「潤ちゃん、初めてなんでしょ?指より太いわよ」
「いじわる…いやぁ、欲しいの」

 せっかく感じてきたのに涼子に指を抜かれると、潤はなんだかせつなくなる。一度でもアナルでの快感を知ってしまったので中断されると、彼は寸止めのようで辛い。

「じゃあ、お願いできる?私も…気持ちはいらないと、できないわ」
「潤の…ケツマンコに先生の…チンポ…入れて」
「本当は、エッチな穴広げながら言って欲しかったけど、ヒクヒクしてるの見てたら犯したくなったわ」
「あ…ん」

 自分の性器よりも彼女が装着しているディルドゥ大きいだけでも衝撃的で、それを受け入れるのは怖さや屈辱が渦巻くが、これまですべて涼子に依存していたので他の誰にも言えない事でも口にできた。涼子も同性愛も逆アナルも自分が理想とする道具に巡り合えなかったばかりに納得行く形でできなかったので、資質を備えた彼によって可能となった感動は大きく、左手を彼の腰に当てて右手で人工ペニスを支えると背を曲げて腰を進める。

「ロストバージンの瞬間ね、なんだか運命的だわ」
「んっ…!」
「女の子のセックスだから、はじめは痛いの…がまんして」
「あ…ふうぅ…」
「拡張しといて、よかったわね。潤ちゃん…これからよ」

 先端が入って行くと、涼子は両手で潤の腰を持って上半身を彼の背中に押し付けて耳元で語りかける。彼女はゆっくり腰を進めることで、生身では得られない征服欲の充足を享受し、彼は背中に彼女の胸や髪の感触や香水の匂いを感じて興奮して思わず股を閉じる。

「やっと潤ちゃんのケツマンコに根元まで入ったわ。動くわね」
「あっ…ああぁぁん!…あああぁぁっ…」
「潤ちゃん、私も良くなってきたわ」

 涼子が装着している双頭ディルドゥの外側の突起の位置は厳密には男性のと同じ位置ではないし、筋力と筋肉の使い方は女性で男性の打撃にも似たものでなく靭やかで巾の広い骨盤を生かした纏わり付くようなピストンに潤は翻弄されて少女のような喘ぎ声を漏らす。

「潤ちゃんもクリペニが大きくなってラブジュースポタポタ垂らしてるじゃない」
「だって、先生の…チンポ気持ちいい…いいの…あんっ、あんっ…」
「潤ちゃんのケツマンコもよく締まるわ…もうたまらない!」
「あん、あん、あん、あん…とっていいっ…もっと…」
「ねえ、潤ちゃん…イッちゃいそうなの?私もよ…」
「お願い!奥までかき回してッ!ああぁん!もうダメッ…いくー!」
「あはーん!私も…イッちゃう!あぁー!」

 途中で潤のペニスの変化を確認すると、涼子の欲情が増して上体を起こしてがっしり彼の腰を掴むと腰の動きが激しくなり、
潤が嬌声と共に肩を震わせて射精し、涼子も痙攣して深く突きながら果てる。
しばらく二人は動けないでいたが、膝と内ももの筋肉の疲労から涼子は彼から引きぬくと腰を落とす。
結合が解かれると、彼も緊張の糸が切れてその場に崩れる。

「ねえ、せんせぇ…」
「潤ちゃん…分かるわ。処女を失ったのに…私のオマンコも見れなんておかしいって思うんでしょ?」
「だって…」
「いいのよ、見せてあげるわ」

 涼子はいつか聞かれると感じていた問いに答を与える。双頭ディルドゥの内側をゆっくりと引きぬく。

「…!」

 潤は彼女に挿入されていた突起の長大さに絶句する。太さは倍近くあり、長さも自分の亀頭軽く1つ分は余分にあった。

「先生の体…こうなっていたの。最初はタンポン入れるのが大変って聞いてたのに、簡単だったし…初体験も痛くなかったし、気持ちよくもなかったの。
最初は不感症だと思っていたんだけど、いろんな男の人と関係を持って自分でも大きさに自信がある人のでやっと感じれたけど、物足りなかった。
相性が合う人も見つからないのに、尻軽とか言われてアダルトショップでもこんなに大きいの使うのかって目で見られて…
でも、体の事で悩んでるのは自分だけじゃないって分かって…それでこの仕事を選んだの」

「僕じゃ、先生を気持ちよくできないんですね…」
「ごめんなさい、でも…この体だったから、潤ちゃんとも会えたの」
「でも、セックスって二人で気持ちよくないと意味ないんですよね。だったら…」
「そうよ」

 二人はしばし抱き合ってから離れた。潤は彼女で童貞は捨てる機会を失ったが、同時に秘密を打ち明けられたし、彼女と道具が揃えば快感を得れると自分を納得させて家路につく。

最終アドバイス

 潤は保健室では涼子に射精させられるだけで、休日にはたびたび彼女の部屋で倒錯した行為に及んでいた。

「こんな所に喫茶店あったんですね」
「そうよ、女の隠れ家ってとこかしら」

 最初に涼子に一階のブディックを見て回って、それから二階に来ていた。下着女装と中性的な服装で完全に彼は周囲に溶け込んでいた。

「会って欲しい人がいるの」
「え?」
「理沙ちゃんよ、潤ちゃんの学校のOG」

 涼子は紹介する相手が在学中に保健室に来ていた生徒だと告げる。

「はじめまして、先生から聞いてるわ」
「…はじめまして」
「あたしね、潤ちゃんみたいな子が大好きなの」
「まさか…」

 潤は涼子の隣に座った若いけど自分より年上の女性に見える人物がドクロ柄のパーカーと黒のレギンスという服装と、ややワイルドに見える動きから同性ではという疑念を抱く。

「あたしは女よ。先生より胸小さいけど」
「すみません」
「あたしはビアンだと思ってたけど、実際はそこまでディープでもないし…かといって男臭いのもダメなの。
それに、一緒に服選べるのも楽しいでしょ」
「僕って、男っぽくないですか?」
「褒めてるのよ、潤ちゃんを。それより、童貞なんでしょ?」
「…」

 サバサバして堂々とした態度の理沙に、潤は内心涼子とは違った頼もしさを感じていた。
何より、性癖にもなりつつある趣味を完全に受け入れてくれる点もストレスなくやっていけそうで魅力的に映る。

「もらってあげるから、あたしと付き合わない?」
「潤ちゃんも年上の子の方が合うと思うんだけど」
「先生は外人さんがいいんじゃない?例の問題も解決できるし、かっこいいじゃない」
「だめよ、ちょうど潤ちゃんの後輩に当たる子のカウンセリングがあるの」
「先生って、本当にシゴト人間ね。で、どんなフェチの子?」
「パンストの感触が好きで、直接履いてるの。最近はスカートも履いてみたいそうなの」
「微妙な時期ですね。先生を信じたい一方で、すべてダメになるんじゃないかって」

 涼子と理沙の会話が進んでいる中で、思わず潤が口を挟む。
彼の中で男性的な部分しか無ければ、確実に嫉妬していたが、経験者であり涼子が誠実なのを知っているのでアドバイスのつもりだった。

「その子を助けると思って、先生を集中させてあげよ」
「はい」

 理沙が笑って手を伸ばすと、潤は照れながらも握手する。

「潤ちゃん、進路は進学でしょ?理沙ちゃんと同じ大学にしたら?」
「それがいいわ、ジェンダーフリーとか男女参画の分野でリードしてるから…女性が多いけど、潤ちゃんにも居心地良さそうよ」
「そうなんですか?」
「一度オープンキャンパスの日に行ってみない?」
「どっちの服装がいいですか?」
「なかなか言うわね。それは、もっと仲良くなってから女子会で話しあいましょ」
「これで、潤ちゃんも安心ね」

 涼子は意気投合する二人を見届けると、新たな依頼者が待つ学校に戻る。

           (おわり)

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